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アニメーション 形成と再現

林佳菜×キムミンジョン

インタビュー作品紹介









Helio to Ovum by キムミンジョン
<文:林佳菜>






 日常の風景が時間軸をもったグラフィックとして構成され、そこに絶妙なタイミングで現れ消える文字。アニメーションと実写を組み合わせたエンディングの表現。

 実写はアニメーションではなく日常の風景だが、その中でも好みに合う映像を切り取り、伝えたい世界観に近づける為に手を加える。日常の何気ないものが彼女というフィルターを通して新たな映像に変換される、コラージュの感覚だ。それは既存の風景を集めることから次第にそれらを意識して作り出す行為に発展する。頭の中のイメージを具現化する為に生み出す絵をコントロールすることは実写もアニメーションも変わらない。



 また彼女の作品は映像と同じくらい音楽が重要な役割を担っている。音楽も映像も時間を持っているという点で似ており、両者の時間軸上で響き合いが見る人の想像力を掻き立て相乗効果をもたらすものだ。

 そして彼女は音楽家が音楽を奏でるように映像を奏でる。音楽から映像を想像し、映像から音楽を創造することは奥が深い。





MAZERU by 林佳菜
<文:キムミンジョン>







Einmaligkeit, 一回性から連続性へ


 この作品はインクと水が混ざり合ったときの偶然の形から一度しか見れない形や動き、色などをcollageした作品だ。彼女が発見したその瞬間はまさに彼女オリジナルのものであって、一回性を本質とし独創的なものである。
その独特な瞬間の偶然性を繋ぐことによって新たなストーリーが生まれる。



 ここで偶然に生まれた形に意味を与える大きな要素は音楽だ。 抽象的なcollageに音楽が加えられることで、見る人は抽象性から新たな具体的な形を見つけることができるかもしれない。

 これは彼女が音楽を念頭において作品に臨んだ理由でもある。 彼女が感じた一回性からのインスピレ—ションは新たな連続性を生み出し、
見る人に新たなインスピレ—ションを与える。


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