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結びのカタチ

結びの標本化

私は身近な素材であるヒモの「結び」をテーマに、それらの持つ要素を視覚化することに挑戦しました。意識されることのなかった一つ一つの事柄を分析していくと、今までは見えなかったものや感じられなかったものが次々に浮かび上がってきました。結び目の美しさ、多様性、複雑さや合理性など分かったことはたくさんありました。この作品が日常の行為に隠れているちょっとした発見に気づ くきっかけになればと思います。
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「エゴイデア!」

「メリハリ」

妄想は誰だってすると思います。
その中でなら憧れのスーパーヒーローにだって、エスパーにだって、モテモテにだって、キリンさんにだって何にだってなれます。何だってできますし、何をやっても誰からも怒られない、自分だけの絶対領域…のはずなんだけど…!?主人公は複雑なお年頃の高校生が二人。学校帰りの電車の中でどんな妄想をしちゃうのかな??妄想世界と現実世界の「メリハリ」をテーマに描く、ちょっぴりバイオレンスな短編アニメーション作品です。







Raw Material

地上最強の生物のミクロの世界

体の末端は指先、内蔵の末端は皮膚、本能の末端は生殖細胞。地上最強と思われる人間の弱点は、1億6600万年前に二足歩行になり、協力して子孫を残すために恋愛のメカニズムを取り入れたことだった。命の素材X・Y染色体の仕組みから女性の持つ遺伝子のたくましさを知り、無限の個性をつくり出す可能性に生物としての魅力を感じた。そして、その女性をごく親しい人間関係の中で許される距離で見せ、キメや毛穴、女性の持つ質感を伝えたいと考え女性のミクロから「人のカタチ」を再構成した。自分自身が科学と対峙したときの感動を人間が人間を見つめる一つの視点として提案する。







植様文物

植物文様についての考察

エジプトが起源と言われる唐草文様。日本では唐草(唐の国の草)、西洋ではアラベスク(アラビア風)と呼ばれ各地域で異国風の植物文様として受け入れられてきました。ではなぜ、文化・宗教・生活様式など、様々な要素の異なる地域で受け入れられたのかについての考察。またその上で、石〜紙〜デジタルメディアと文様の定着されるメディアを考えていった上で現代に合わせ、動きの要素を加えた幾何学をベースにしたフォーマットと、そのゆらぎを合わせて提示する事で更なる考察のきっかけを提示します。

http://memosce.blog.shinobi.jp/

作例1





夢日記解体

我々が睡眠中に見る夢の材料は個人の記憶であり、そこに見えてくるものは人を通して存在した過去の風景の折り重なりで、その意味において夢は記憶のコラージュであると言える。本作品は、夢をコラージュとしてとらえ、他人の夢日記を5つ【「背景」「自分」「もの」「他人」「他人の行動」】の要素に分解、何の変哲もない映像に置き換え、客観的に再現する試みである。つげ義春 新版「つげ義春とぼく」より「夢日記」2話を抜粋







MAZERU

ドローイング

素材を切ったり貼ったり、混ぜることによって新たな意味が生まれる。アナログ作業から生まれた一度しか見ることのできない色・形・動き。その偶然生まれた現象に意味を持たせ、必然にすることが動きのデザインだと思います。ドローイングの線、動きをコラージュし、私なりに1つの時間のあり方を表します。








Let's でふぉるめ

「キャラクターのデフォルメレベル」と「ストーリー」

魔法のエンピツ取り出して
ドキドキすけっち せっと☆あっぷ(ふー!)
ハートの秒読みとまんなーいっ 
あなたの横顔 ろっく☆おん(ごー!)

どぅしたら伝わるの?高鳴るワタシの思い
それでも あの子だけには負けないよ 
つかんでみせるわ あなたへのloving road

恋のミラクルマジカルどろーいんぐ!
かわいいわたしにへんしんするの
ハズカシふぃーりんいれいざー
だ・か・らお願いこっちに振り向いて!

チェンジ☆デフォルメでこれーしょんっ(いぇい!)







Tokyo Teleport

視覚の乗り換え

同じ景色を繰り返し映し出す電車の車窓。しかし、同じように見える景色でも日々変化している。時間、天候、季節。そして、人の動きに合わせて都市は進化を続ける。車窓は刻々と変貌を遂げる都市を投影する。そこから見える無数のヴィジュアルを切り取り、電車を乗り換えるように視覚を乗り換える。日常空間では意識することのない新たな感覚を喚起することで、生活の中で目にする風景に、現実との「時間のずれ」「視点のずれ」の交差が見えてくる。







『茶だんす』

器と道具がつなぐ、暮しのかたち


暮らす、こと。それは、日々の積み重ね。ピカピカの朝ご飯、台所に立つ母の後ろ姿、そんな人の体温が残る、台所の空気。その空気に包まれて、大きな茶だんすがある。棚の中には、たくさんの器と道具が並ぶ。ふんわり甘いたまご焼き、シュシュッと息を上げ踊りだす圧力鍋の音……器や道具に残った記憶が浮かんでくる。50年の暮しの積み重ねは、見えない層となって茶だんすに収まっている。茶だんすを家にたとえ、そこに収められた器と道具が暮しの記憶の糸をつないでいく。








childhood fantasia

地図づくりワークショップの記録

2009年8月。横浜市の小学生34人を対象にワークショップを行いました。テーマは『みんなで自分の家から学校までの大きな地図を描こう』。同じ地図を描くことによって、コミュニケーションが生まれます。『ここに信号があったよね』『君の家、もっとこっちじゃない?』。出来上がった地図は、私達には描けない自由な発想で彼らの『今』が切り取られていました。この地図づくりというプログラムは、自分自身が持っている記憶を誰かに伝え、共有することに対して有効な手段です。その記録を、ロトスコープアニメーションとして制作しました。


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